■転職エージェントと話をしてみる
いますぐに転職を考えていなくても転職エージェントにあって話をしてみると、自分のスキルを客観的に見直すきっかけになります。普段、自分のやっている仕事が予想以上に市場価値の高いスキルであることに気づかされたり、逆に、今後どのようなスキルを高めていくべきか勉強になることもあります。
■転職エージェントと話して分かった「営業」にも様々な形がある
例えば私の職種は営業ですが、「営業」にも様々な種類があります。販売する相手と取扱商品(有形財・無形財)によって、大きく4つのパターンがあり、それぞれに求められるスキルが少し異なるようです。
それぞれに共通する「営業」に求められる『本質的な能力』と、各分野で必要とされる『商習慣』を熟知していることが必要です。どちらが片手落ちでは、成果を出すことは困難です。
<本質的な能力>
・商品、サービスを相手のメリットにつながるように分かりやすく説明できる能力
・競合と自社商品(サービス)の違いと、自社商品(サービス)の優位性への理解
・成果を出すために必要な社内外の人的ネットワークとその構築力
<商習慣への理解>
・例)法人向けの有形財営業の場合
…商流・物流の把握と人間関係構築
また最近のトレンドとしては、従来の「営業」に求めれらる本質的な能力に加えて、マーケティングの視点を加えたスキルや人的関係性を、より中長期の視点で構築する「ブランディング」の要素や、より高い生産性を生み出すITスキルも重視されています。
■給与アップにつながる仕事をコツコツと
これらの理解や整理は自分一人で全て行うよりは、転職エージェントや転職経験者などの他者から情報や刺激をもらいながら行うことが効果的です。
なぜなら転職(あるいは独立)も『需要と供給』で成り立っており、自分が持っているスキルや経験が、どれだけの会社で求められているのか、外部の評価を受けないと分かりません。
私は、意味もなく転職や独立を進めませんが、スキルや給与アップにつながる転職(もしくは転職や独立の準備)は積極的に行うことをお勧めしています。
「今の仕事でどのようなことを頑張れば、給与が上がるのか?」が少しでも具体化できれば、後はコツコツ努力を積み重ねるだけです。
社内で評価を得られなければ、培ったスキルを武器に転職活動して、より高い給与の会社に転職すればよいと思います。
多くのビジネスパーソンが抱える漠然とした将来不安は、市場価値のある武器にすべきスキルを決めていないことに由来すると、私は考えています。
遠い将来の目標を定めることは難しいですが、まずは1年後の年収目標を決めて、転職エージェントの話を聞くことから初めてみてはいかがでしょうか?
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